○ツール・ド・北海道２００９の概要

　「ツール・ド・北海道」は、日本最初のステージレースとして開催されたのが１９８７年であります。
大会は、今回で２３回を迎えますが、この間、第１１回大会からは国際自転車競技連合（ＵＣＩ）の公認大会として承認され、国際大会としても１３回目を迎え、いまやアジア有数の国際ステージレースとして発展しており、海外からも多数のチームが参加を希望する定評ある大会であり、いわば「ツール・ド・フランス」の日本版でもあります。

　競技は、１チーム５人のチーム成績と各個人の成績そして両方を争うステージレースであり、各チームの選手は、団体優勝を狙うのは勿論、チームエースに個人総合時間賞を獲得させようと様々な作戦でレースを展開します。

　本年の第２３回「ツール・ド・北海道２００９」は、道北・道央地域を中心に９月９日（水）から１３日（日）までの５日間、開催することになりました。
初日は、旭川市石狩川河川敷地（金星橋周辺）においてタイムトライアルを行い、午後、同場所からロードレースをスタートさせます。
大会期間中、６ステージを設けて各競技を行いますが、ロードレースは、旭川市〜士別市、名寄市〜豊富町、豊富町〜下川町、そして最終日は、旭川市から十勝岳温泉を経て岩見沢市にてゴールします。
大会最終日は、札幌市モエレ沼公園の特設コースでクリテリウムを行い、全ての日程を終えます。関係自治体は２７市町村となり、総走行距離は約７０５Ｋｍになる見込みです。


　本大会におけるステージの特徴

　第２ステージは、第１ステージでのタイムトライアルを終了後、午後から比較的やや短いコースになりますが山岳コースを入れたロードレースで、士別市のサホークランド、羊と雲の丘から一騎に下りふどう公園内の球場前にてフイニッシュに入るというコースですが、フイニッシュの約５Ｋｍ手前位から急に道路幅員が狭くなり急カーブも多く、また、アップダウンもあり、丘陵地帯の厳しいコースになります。

　第３、４ステージは、はじめは平坦なコースを走り、除々に山岳コースへと移り、日本海オロロンライン、そして利尻富士、国道沿いの白い風車、サロベツ原野と恵まれた北海道の大自然の雄大さを大いに堪能しながらレースを展開するコースです。天候に恵まれれば景色も良く素晴らしいコースになりますが、天候が悪けば日本海から吹き上げる横風を直接浴び、最悪のコースになります。

　第５ステージは、通過する市町村が一番多いコースで、旭川市から東川町、美瑛町の市街地から大雪山国立公園の十勝岳の中腹を走り、十勝岳温泉を経て上富良野町から富良野市に下り、芦別市、三笠市の山間部を経て岩見沢市いわみざわ公園にある北海道グリーンランドの遊園地内の広場に入るコースで、やはり十勝岳の標高１、０５０メートルの山岳コースでの駆け引きが勝負の大きなポイントになります。